比重、pH、ウロビリノーゲン、ケトン体、潜血、蛋白、糖 |
尿中に排出された成分などを調べます。 ☆腎臓、泌尿器系、糖尿病、肝機能障害の病気などの診断に有用です。 |
沈渣 |
尿中の固形成分(白血球、赤血球、上皮細胞、細菌など)を顕微鏡で調べます。 ☆腎臓や泌尿器系の病気の診断に有用です。 |
白血球、赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、赤血球恒数(MCV、MCH、MCHC)、 血小板 |
血球成分の量を調べます。 ☆貧血、多血症、白血病、炎症などの診断に有用です。 赤血球恒数(MCV、MCH、MCHC)は、貧血の種類の判定の指標となります。 |
血液像(白血球分画) |
白血球は、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球に分けられます。正常な状態の時は、各血球の割合が一定範囲内に保たれています。血液像は、その増減と異常細胞の有無 を調べます。 ☆感染症、炎症、白血病、アレルギー性疾患などの診断に有用です。 |
ASO、CRP、RF、HBs抗原、HCV抗体、RPR、TP抗体、ヘリコバクターピロリ抗体 |
細菌やウイルスによる感染症の有無とリウマチ因子を調べます。 ☆ASO…溶血性連鎖球菌(溶連菌)の感染の有無 / CRP…体内の炎症の有無 RF …関節リウマチの診断に有用 / HBs抗原…B型肝炎ウイルス感染の有無 HCV抗体…C型肝炎ウイルス感染の有無 / RPR、TP抗体…梅毒感染の有無 ヘリコバクターピロリ抗体…ヘリコバクターピロリ菌感染の有無 |
血液型 |
血液型(ABO式、Rh(D)式)を調べます。 |
AST、ALT、LD、γ-GT、ALP、LAP、コリンエステラーゼ、総蛋白、アルブミン、総ビリルビン |
主に肝臓の機能を調べます。 ☆アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がん、肝胆道系疾患、心筋梗塞などの診断に有 用です。 |
BUN、クレアチニン、e-GFR、尿酸 |
腎臓から尿に排出される物質で、腎臓の機能を調べます。 ☆腎炎、排泄障害などの診断に有用です。尿酸は高尿酸血症、痛風などの診断に有用です。 |
アミラーゼ |
膵臓や唾液腺から分泌される消化酵素で、主に膵臓の機能を調べます。 ☆膵炎、膵腫瘍、耳下腺炎などの診断に有用です。 |
血糖、HbA1c |
血糖…血液中のブドウ糖を調べます。HbA1c…過去1〜2ヶ月間の平均した血糖の状態を調べます。 ☆糖尿病の診断に有用です。 |
CK |
筋肉や心筋に多く含まれるため、筋肉に障害を受けると血中濃度が上昇します。 骨格筋、心筋などの障害を調べます。 ☆筋ジストロフィー、多発性筋炎、心筋梗塞などの診断に有用です。 |
総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、LDL/HDL比、中性脂肪 |
脂質代謝異常を調べます。 脂質代謝異常は、総コレステロール、LDLコレステロール(悪 玉コレステロール)、中性脂肪のいずれかが高値となるか、 HDLコレステロール(善玉コ レステロール)が低値となった状態を言います。 ☆脂質代謝異常があると動脈硬化が進み、狭心症、心筋梗塞、脳血管障害、大動脈瘤など を引き起こす危険があります。 |
ナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム、無機リン |
電解質とは、ミネラルのイオンのことで、体液中でバランスよく一定の濃度を保っています。このイオン濃度を測定し、バランスの崩れを調べます。 ☆脱水症、腎機能障害、副甲状腺機能異常などの診断に有用です。 |
血清鉄、TIBC、UIBC、フェリチン |
主に貧血を調べる検査です。 血清中の鉄(血清鉄)は、全てトランスフェリンという蛋白と結合しています。この蛋白と結合できる鉄の総量がTIBC(総鉄結合能)です。フェリチンは、生体内で鉄を貯蔵する蛋白です。 ☆鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、白血病、肝疾患や感染症などの診断に有用です。 また、フェリチンは、各種がんの腫瘍マーカーとしても利用されます。 |
TSH、フリーT3、フリーT4 |
甲状腺の機能を調べる検査です。 ☆甲状腺機能亢進症(主にバセドウ病)、甲状腺機能低下症(主に橋本病)などの診断に有 用です。 |
CEA、AFP、CA19-9、シフラ、PSA、CA125 |
悪性腫瘍(がん細胞)が体内にできた時、血中に増加する特殊な蛋白を調べます。がんなら必ず検出されるわけではなく、早期がんでは反応の弱いものや、がん以外の病気でも増加することがあります。 ☆各マーカーの主な疾患部位 ⇒ CEA …主に大腸、胃などの消化器 /AFP…肝臓 CA19-9…すい臓、胆道系 / シフラ…肺 / PSA…前立腺 / CA125…卵巣 |