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大阪府松原市/人間ドック・特定健診・特定保健指導



一口健康メモ <2018年秋>

方針イメージ
< 高血圧について >
  ―
家庭で血圧をはかる ―


クリニックなどで、高血圧症と判断される診療上の
基準は、従来より収縮期血圧(上の値)140以上な
いし拡張期血圧(下の値)90以上の場合とされてき
ました。
高血圧は、自覚症状がほとんどないのにもかかわらず、そのまま高い血圧を放置しておくと、脳・心臓・血管系・腎臓などの病気の発生率が高く
なることが注意すべき大切なポイントです。

今回は、自宅で血圧を測る際の注意について述べます。
高血圧症の方だけでなくても、自宅で血圧測定を行っておられる方々は多くおられること
でしょう。
新しい「高血圧治療ガイドライン2014」(以下の記述はこのガイドラインを参考に述べ
ています)でも、自宅で測定された家庭血圧値の重要性が強調されています。
継続して適切に測定された家庭血圧の結果は、医学情報としては治療を考慮する際の重要
情報となります。また、投薬を行っていただいているなど、日常治療が行われている際に
は、その担当医師にはさらに有益な参考データです。

では、「高血圧治療ガイドライン2014」で勧められている具体的な測定について述べます。
測定装置は、上腕でカフ(腕に加圧マンシェットを巻く)ものを選択します。手首や指で
測する装置では、血圧値が不正確になります。静かな環境で1〜2分の安静後、坐位でいつ
も決めた側の腕で測定します。
測定のタイミングとしては、朝起床後1時間以内(服薬前)、晩就寝前が標準的に選ばれ
ます。その他のタイミングでも、常に一日に内の決められた時点で測定されるのが良いで
しょう。できれば1機会に2回測定し、その平均をとることです。

なお、家庭血圧での高血圧症判定基準としては、収縮期血圧135以上ないし拡張期血圧
85以上が定められています。実際の診療に役立てるためには、週5日以上の測定、できる
だけ長期間測定を続けられることが大切です。

<家庭血圧測定のポイント>
・測定は安静、坐位で行い上腕で計測します。
・収縮期血圧135以上ないし拡張期血圧85以上が標準的診断基準です。
・週5日以上、できるだけ長期間続けて測定すること。

医療法人大塚山会オノクリニック

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